夕方の情報番組を見ていたら、書籍のネット通販特集(アマゾンですね)。市川にある配送センターの紹介でした。
宇宙空間のごとく広大な図書館のようなスペースを、アルバイトが専用端末を持って歩き回っているらしい。人が探してピックしていたのかーーーっ。
専用端末の画面も見たかったのですが、企業秘密で非公開。うーむ残念。それと、ホントは梱包するところも見たかった。梱包は物流会社の担当かな?
明日は宅配便特集だそうで、これも見ておきたい。
そしてもう一つ特集。
自転車メッセンジャーによる労働条件改善のための組合活動。「お?」と思って急いでビデオ録画開始。
もう自分が辞めてだいぶ経つし、働いていたときもいずれ辞めること前提で働いていたので「真のメッセンジャー」ではありませんでしたが、気になるものは気になる。
宇宙空間のごとく広大な図書館のようなスペースを、アルバイトが専用端末を持って歩き回っているらしい。人が探してピックしていたのかーーーっ。
専用端末の画面も見たかったのですが、企業秘密で非公開。うーむ残念。それと、ホントは梱包するところも見たかった。梱包は物流会社の担当かな?
明日は宅配便特集だそうで、これも見ておきたい。
そしてもう一つ特集。
自転車メッセンジャーによる労働条件改善のための組合活動。「お?」と思って急いでビデオ録画開始。
もう自分が辞めてだいぶ経つし、働いていたときもいずれ辞めること前提で働いていたので「真のメッセンジャー」ではありませんでしたが、気になるものは気になる。
今年の春、メッセンジャー・バイク便に労働組合ができ、秋になって厚生労働省が、バイク便・メッセンジャーは個人請負ではなく実態は労働者であるという通達を出しましたが、その続報でした。
組合は会社に対して報酬のアップや事故で稼働できなくなったときの補償を求めたものの、会社は経営難を理由に応じてくれないらしい。
メッセンジャーは、配送員一人あたり年間推定売上が、楽観的に見てもわずか数百万円程度の薄利多売な商売ですからね…。経営側から見て、「儲かっているけど還元しない」んじゃなくて、「儲からないし、還元しない」んじゃないかな…?
番組で取り上げられていたメッセンジャーは、8年目のベテラン(大ベテランですよ、8年って…)でありながら何と年収300万円(そこから経費は自己負担)。
プロの報酬が大卒新人会社員と同レベルとは…。しかもそれで家族を養わなくてはならないという…
ところが、会社との交渉はうまくいかないながらも、会社は突然、約10%の運賃の値上げを実行したそうな!おおっ!運賃の値上げ!まずはめでたい!
歩合の料率が同じならば、運賃が高いほどメッセンジャーの取り分も増えるわけで、メッセンジャーへの還元の原資となる運賃値上げは、待遇改善(=ベテランの醸成、優秀な人材の確保)の絶対条件だと思います。これまでは労災なしの使い捨てを前提とする料金・報酬体系だっただろうから。
そういえば最近、都内のタクシーの初乗り料金も値上げしましたっけ。
しかし話はここで終わらず、国の通達を守りました、けれどキミたちの収入が減ったのはキミたちのせいだからねと、結局、最終的なメッセンジャーの収入が削られることだけは絶対に阻止しなければならないと語るメッセンジャーの様子も紹介されていました。
運賃が値上げされ、労災が適用されたとしても、会社が労災などの負担増加分を、メッセンジャーの報酬削減へと転嫁してきたら、意味がないからなー。
メッセンジャーにまともな待遇(社会保険)を用意したら、事業としてのウマミがなくなるから、メッセンジャーをリストラでクビにしたり、事業から撤退することになるおそれにも、番組内で言及されていました。
これまでのバイク便・メッセンジャー業界は、ひたすら値下げをくり返す薄利多売が基本だったという業界事情も番組内で紹介されていました。(配送業の中でも特殊な商品であるはずのバイク便やメッセンジャーが、自ら値崩れに加担するとは・・・)
VTRの後はスタジオで解説。個人請負に詳しい法学の先生が登場。
ヨーロッパでは、すでに雇用か請負かという単純な二者択一ではなく、働き方に応じたさまざまな社会保障の類型が整備されているのだそうです。
あ、それいいですね。その具体的な類型も紹介してほしかった。
メッセンジャーだって、請負契約より雇用契約の方が一律に好待遇である、とは僕も思いません。所得税を源泉徴収すんなよ、とか、個人事業主として確定申告のときに経費の計上をさせろよ、とか。
それにメッセンジャーとしてフルタイムで「就職」したいわけじゃなくて、よそでフリーランスとしての活動に取り組んでいたり、いつか辞めること前提で働くという人だってそこかしこにいたし。
たとえ高リスク・低収入でも、オレは雇われモノではない、オレ自身が事業主だーっという矜持で働いている職人だっているだろうし。そういう矜持が保てる請負のメリットだって無視できません。
しかも、たとえ請負契約でも、稼いでいるメッセンジャーは本当に月に40万とか50万とか稼いでいます。そういう練達のエースにまで雇用契約の網をかぶせるのは、何かちがうんじゃないか?
請負は全部ダメー、一律雇用契約に移行すべし(しかもその結果手取りが減る)という硬直的な指導になるとしたら、そんなにつまらない話はないじゃないですか。
国や労働法の学者は、問題を常識的な方向に解決する策(個人請負を雇用契約に切り替える)は思いつくかもしれないけれど、自分たちが現場で働いているわけじゃないから、走っている人たち一人一人の心持ちやポリシー、納得感にまで配慮したアイデアは、きっと思いつかないだろう…。
番組としてのまとめは、会社とメッセンジャーだけでなく、結局は仕事の単価、モノの値段、発注者(すなわち荷主)や私たち一般消費者にも関わってくる問題だというまとめ方でした。
とにかく安いものを…という消費者の意識が、労働者の低待遇を招いているということかな。メッセンジャー以外にも共通する話ですね。
話をメッセンジャー業界だけに矮小化しない、いいまとめ方だったと思います。(そうでないとメッセンジャーとメッセンジャーを使っている人以外の関心を呼び込めない)
肝心の会社側ですが、今後の方策を検討中なので、取材には一切応じられない、とのこと。
何も知らないフリーターを騙して連れてくることを前提にして「会社だけがルール」で経営してきたがゆえに、メッセンジャー会社自身が、中にカメラを持ち込まれ、外部社会の視点で斬られることに耐えられないんじゃないかなぁ…?
経営者が「文句あるなら辞めろ」しか言えないとしたら、その程度の経営者だってことですが…いや、きっとそう言いたい経営者もいるんだろう。
本当は、走る側も、社会保障制度の各メニューのメリット・デメリットについて把握し、その上で請負なら請負という風に意識的に選ぶべきなんだけれど。
中には国民年金を払わない、延納申請もしない、健康保険証も持っていない、確定申告しない、税金も払わないという人もいますね・・・(これじゃ会社からいいように使われるだけだ。それでいいならいいけど)
であるからこそ、メッセンジャーがこうして継続的に(メッセンジャーはカッコイイ!とかじゃなくて、問題を抱えた労働の現場として)メディアに取り上げられ、組合の存在や請負の問題点を世に知らしめるのは、とてもいいことだと思います。その結果、雇用・請負に関係なく待遇がよくなれば。
メッセンジャーに限らず偽装請負自体にスポットが当てられるようになり、世上の関心にのぼり、メディアが個人請負について恒常的な社会問題として特集を組むようになったら…?
メッセンジャー会社がダンマリを決め込んで嵐が過ぎるのを待っているだけで組合との話し合いにも取材にも応じないならば、会社の非社会性だけが際だってしまい、会社がとてもネガティブな形で叩かれ、追い込まれてしまうんじゃないかな…?
「自分ルール」だけで乗り切ろうとしたものの逃げ切れず、叩かれてボロボロになった会社は他にもあるじゃないですか。
それは経営者にとっても走っている人にとってもソンなことだ。
とにかくまずは、値上げ!値上げ!運賃の値上げ!業界挙げての運賃相場の値上げ!(よりしんどいのは、ガソリン代の値上がりが著しいバイク便ではないかと思いますが…)
それと同時に業務の改善!
メッセンジャーが(各配送員の走りだけでなく、受注や配車も含めた配送システム全体として)職人芸だというのなら、なおさら値上げ!
メッセンジャーを応援するというのなら、値上げも応援!
組合は会社に対して報酬のアップや事故で稼働できなくなったときの補償を求めたものの、会社は経営難を理由に応じてくれないらしい。
メッセンジャーは、配送員一人あたり年間推定売上が、楽観的に見てもわずか数百万円程度の薄利多売な商売ですからね…。経営側から見て、「儲かっているけど還元しない」んじゃなくて、「儲からないし、還元しない」んじゃないかな…?
番組で取り上げられていたメッセンジャーは、8年目のベテラン(大ベテランですよ、8年って…)でありながら何と年収300万円(そこから経費は自己負担)。
プロの報酬が大卒新人会社員と同レベルとは…。しかもそれで家族を養わなくてはならないという…
ところが、会社との交渉はうまくいかないながらも、会社は突然、約10%の運賃の値上げを実行したそうな!おおっ!運賃の値上げ!まずはめでたい!
歩合の料率が同じならば、運賃が高いほどメッセンジャーの取り分も増えるわけで、メッセンジャーへの還元の原資となる運賃値上げは、待遇改善(=ベテランの醸成、優秀な人材の確保)の絶対条件だと思います。これまでは労災なしの使い捨てを前提とする料金・報酬体系だっただろうから。
そういえば最近、都内のタクシーの初乗り料金も値上げしましたっけ。
しかし話はここで終わらず、国の通達を守りました、けれどキミたちの収入が減ったのはキミたちのせいだからねと、結局、最終的なメッセンジャーの収入が削られることだけは絶対に阻止しなければならないと語るメッセンジャーの様子も紹介されていました。
運賃が値上げされ、労災が適用されたとしても、会社が労災などの負担増加分を、メッセンジャーの報酬削減へと転嫁してきたら、意味がないからなー。
メッセンジャーにまともな待遇(社会保険)を用意したら、事業としてのウマミがなくなるから、メッセンジャーをリストラでクビにしたり、事業から撤退することになるおそれにも、番組内で言及されていました。
これまでのバイク便・メッセンジャー業界は、ひたすら値下げをくり返す薄利多売が基本だったという業界事情も番組内で紹介されていました。(配送業の中でも特殊な商品であるはずのバイク便やメッセンジャーが、自ら値崩れに加担するとは・・・)
VTRの後はスタジオで解説。個人請負に詳しい法学の先生が登場。
ヨーロッパでは、すでに雇用か請負かという単純な二者択一ではなく、働き方に応じたさまざまな社会保障の類型が整備されているのだそうです。
あ、それいいですね。その具体的な類型も紹介してほしかった。
メッセンジャーだって、請負契約より雇用契約の方が一律に好待遇である、とは僕も思いません。所得税を源泉徴収すんなよ、とか、個人事業主として確定申告のときに経費の計上をさせろよ、とか。
それにメッセンジャーとしてフルタイムで「就職」したいわけじゃなくて、よそでフリーランスとしての活動に取り組んでいたり、いつか辞めること前提で働くという人だってそこかしこにいたし。
たとえ高リスク・低収入でも、オレは雇われモノではない、オレ自身が事業主だーっという矜持で働いている職人だっているだろうし。そういう矜持が保てる請負のメリットだって無視できません。
しかも、たとえ請負契約でも、稼いでいるメッセンジャーは本当に月に40万とか50万とか稼いでいます。そういう練達のエースにまで雇用契約の網をかぶせるのは、何かちがうんじゃないか?
請負は全部ダメー、一律雇用契約に移行すべし(しかもその結果手取りが減る)という硬直的な指導になるとしたら、そんなにつまらない話はないじゃないですか。
国や労働法の学者は、問題を常識的な方向に解決する策(個人請負を雇用契約に切り替える)は思いつくかもしれないけれど、自分たちが現場で働いているわけじゃないから、走っている人たち一人一人の心持ちやポリシー、納得感にまで配慮したアイデアは、きっと思いつかないだろう…。
番組としてのまとめは、会社とメッセンジャーだけでなく、結局は仕事の単価、モノの値段、発注者(すなわち荷主)や私たち一般消費者にも関わってくる問題だというまとめ方でした。
とにかく安いものを…という消費者の意識が、労働者の低待遇を招いているということかな。メッセンジャー以外にも共通する話ですね。
話をメッセンジャー業界だけに矮小化しない、いいまとめ方だったと思います。(そうでないとメッセンジャーとメッセンジャーを使っている人以外の関心を呼び込めない)
肝心の会社側ですが、今後の方策を検討中なので、取材には一切応じられない、とのこと。
何も知らないフリーターを騙して連れてくることを前提にして「会社だけがルール」で経営してきたがゆえに、メッセンジャー会社自身が、中にカメラを持ち込まれ、外部社会の視点で斬られることに耐えられないんじゃないかなぁ…?
経営者が「文句あるなら辞めろ」しか言えないとしたら、その程度の経営者だってことですが…いや、きっとそう言いたい経営者もいるんだろう。
本当は、走る側も、社会保障制度の各メニューのメリット・デメリットについて把握し、その上で請負なら請負という風に意識的に選ぶべきなんだけれど。
中には国民年金を払わない、延納申請もしない、健康保険証も持っていない、確定申告しない、税金も払わないという人もいますね・・・(これじゃ会社からいいように使われるだけだ。それでいいならいいけど)
であるからこそ、メッセンジャーがこうして継続的に(メッセンジャーはカッコイイ!とかじゃなくて、問題を抱えた労働の現場として)メディアに取り上げられ、組合の存在や請負の問題点を世に知らしめるのは、とてもいいことだと思います。その結果、雇用・請負に関係なく待遇がよくなれば。
メッセンジャーに限らず偽装請負自体にスポットが当てられるようになり、世上の関心にのぼり、メディアが個人請負について恒常的な社会問題として特集を組むようになったら…?
メッセンジャー会社がダンマリを決め込んで嵐が過ぎるのを待っているだけで組合との話し合いにも取材にも応じないならば、会社の非社会性だけが際だってしまい、会社がとてもネガティブな形で叩かれ、追い込まれてしまうんじゃないかな…?
「自分ルール」だけで乗り切ろうとしたものの逃げ切れず、叩かれてボロボロになった会社は他にもあるじゃないですか。
それは経営者にとっても走っている人にとってもソンなことだ。
とにかくまずは、値上げ!値上げ!運賃の値上げ!業界挙げての運賃相場の値上げ!(よりしんどいのは、ガソリン代の値上がりが著しいバイク便ではないかと思いますが…)
それと同時に業務の改善!
メッセンジャーが(各配送員の走りだけでなく、受注や配車も含めた配送システム全体として)職人芸だというのなら、なおさら値上げ!
メッセンジャーを応援するというのなら、値上げも応援!
トラックバックURL↓
http://charilog.blog21.fc2.com/tb.php/1264-ffd9aa20

